タイトル |
『JIS Z 8115ディペンダビリティ(総合信頼性)用語改正案の概要
〜 用語からみられる信頼性工学の期待される将来像 〜』
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講演者 |
益田 昭彦 氏
信頼性七つ道具(R7)実践工房 代表 |
略 歴 |
1962 日本電気株式会社入社
‐1999 同社 CS品質推進部 主席技師長
1999-2005 帝京科学大学 マネジメントシステム学科 教授
2002-2005 同大 大学院研究科経営情報システム専攻 主任教授
2005-2013 同大 自然環境学科 客員教授
1998-2015 東京理科大学 非常勤講師 |
講演概要 |
2000年に改正された、現行のJIS Z 8115ディペンダビリティ(信頼性)用語の規格は、歳月の経過とともに用語の陳腐化や誤った表現などが蓄積されてきた。日本規格協会では2010年にZ8115改正委員会(委員長:益田昭彦)を発足させ、改正原案作成を進めてきた。 現行JIS規格は1990年制定の国際規格IEC
60050-191 第1版のDependability用語との完全一致を図ったものである。 しかし、国際用語は実に25年ぶり、2015年にIEC
60050-192第1版とし新規に制定された。 そのため、Z8115改正委員会はJIS改正原案とこの国際用語との整合化・一致化を進めている。 JIS改正案は国際用語にはない、サービス信頼性、安全性関連、環境保全関連などの用語も加えて、国際用語の約2倍の用語数を取り上げている。 本講演では、IECとJISの信頼性用語規格の特徴を概略し、基本となる信頼性用語を取り上げて、その特徴や変更点などを説明する。 また、JIS改正案が将来を見据えて先取りした用語を通して、信頼性工学の期待される発展の方向についての予想を述べる。 |